ロサンゼルス、カリフォルニア
20MP
主要なエリアの画像解像度
20~50 Kbps
デバイスごとのアップロード帯域幅
4時間
デバイス1台あたりで短縮された設置時間
概要
ロサンゼルス市は、米国第2位の大都市です。同市は、469平方マイルにわたり400万人以上の住民と50万社以上の企業を守るために、公共の安全における次世代デジタルソリューションの導入を進めています。
市の情報技術機関のコミュニケーションマネージャーであるJerry Morris氏は現在、応答性に優れたスマートシティインフラストラクチャを通じてロサンゼルス全体の政府機関や団体をつなげています。また、物理セキュリティシステムを含む革新的なテクノロジーをエンドユーザーが活用できるように、ソリューションの評価や導入、保守、利用も推進しています。
課題
「以前使っていた機器では、最新の状態を維持するために多大な労力、予算の計算、技術的な専門知識が必要でした。また、以前のシステムでは誤報も多く、実際の状況をビデオで確認する方法がありませんでした。」
従来の物理セキュリティシステムには、インシデントへの効果的な対応と資産の管理を妨げる次の4つの大きな制限がありました。
ネットワークビデオレコーダー(NVR)システムを使用した非効率な手動処理
公共の安全問題を解決するには限られた機能
費用のかかるリソースと管理諸経費
老朽化した時代遅れのテクノロジーのインフラストラクチャ
ロサンゼルス市では、以前はカメラとアラーム製品が統合されておらず、アラームイベントを把握するためには複雑な設定を行わなければなりませんでした。製品寿命が近づくシステムにアクセスできる唯一の方法はサードパーティのウェブサイト経由のみで、さらにカメラはインシデントが発生した後の調査にしか使えないという状況でした。インシデントのリアルタイムの検出と対応を行えるように、Morris氏は増え続ける多様なニーズに合わせて拡張できるクラウドベースのソリューションを探し始めました。
Verkadaを選ぶ理由
「Verkadaは市内のセキュリティをまとめて、使いやすく管理しやすい単一パッケージにしてくれました。そのうえで、最新のクラウドベースのソリューション、すぐに対応してくれるサポートチーム、市民を守るためのスマートな分析を手に入れることができました。」
Verkadaを導入したことで、Morris氏は既存の問題を解決しつつ、情報技術機関における以下の重要な目標も達成できました。
ロサンゼルス市のスマートシティ戦略ロードマップに沿った最先端技術に投資する
ITリソースを最大化し、諸経費を削減する
効果的なインシデント対応により、住民、企業、訪問者の安全を向上させる
次世代のITインフラストラクチャと機能を最新化、構築、拡張します。
ロサンゼルス市の物理セキュリティソリューションは、複数の独立したシステムを保有するのではなく、Verkadaの使いやすいソフトウェアプラットフォームに統合されるようになりました。管理者は、リアルタイムアラートや警察出動要請も可能な即時のビデオ検証などの緊急対応ツールを活用して、すべてのエリアを簡単に把握できます。また、インテリジェントなデータに基づくインサイトを活用して、高い運用効率を達成し、インシデントに迅速に対応することも可能となりました。
最先端のスマートシティ技術に投資して、管理、運用、対応を合理化する
同市の情報技術機関は、2028年までにロサンゼルスをコネクテッドスマートシティにするという目標に向けて、Verkadaの最先端セキュリティ技術を活用し、以下の優れた利点5つを享受しています。
公共の安全と生活の質を向上させるために、都市の景観に積極的でポジティブな影響をもたらす。Verkadaを使用することで、即時のアラートや緊急対応の自動化などのリアルタイムセキュリティツールで脅威を事前に抑止し、より安心できる街づくりが可能になりました。
都市計画の客観的な分析とデータに基づく意思決定を行う。Verkadaを活用して、コンピュータービジョンテクノロジーを活用したエッジベースの分析により、実効性のあるインサイトを導き出しています。
公共の安全のために、緊急事態では状況に応じて市が臨機応変に調整できるようにする。VerkadaのCommandでは直接、緊急対応手順を簡単にカスタマイズできます。また、SCIM統合によるユーザープロビジョニングの自動化、数クリックで完了するデバイスの調整など、優れた機能を備えています。
24時間365日体制で稼動するアクセシビリティに配慮したサービスを実現する。Verkadaを使用することで、あらゆるウェブブラウザ、モバイルアプリ、専用のViewing Stationで役割ベースの安全なリモート監視が可能になりました。また、その場にいなくても映像を検索、共有、保存でき、数秒で初期対応者にビデオリンクを送信できます。
より良いリソース配分と意思決定のために、市全体の情報と状況を把握する。設置が簡単なPoEデバイスを使用すれば、20~50 Kbpsの低帯域幅環境を確保しつつVerkadaを様々な場所に設置できます。遠隔地ではCradlepointソリューションを使うことができます。
同市では現在、下水処理場や通信施設、店舗や公園に至るまで、市内中の公共事業所や公共の場所にVerkadaを導入しています。「Verkadaは当部署の顧客と管理チームの両方に長期にわたる貴重なメリットをもたらしてくれているため、コストは簡単に相殺できました。」
ITリソースを最大化し、諸経費を削減する
簡単な設置
Verkadaの統合プラットフォームを通じて、Morris氏は都市全体のセキュリティインフラストラクチャをつなげて一元化し、可視性と対応力を強化しながらコストを削減しています。同氏はVerkadaを利用し始めてからすぐに、事前の設置、設定、有効化にかかるコストが節約されていることに気付いたと言います。
「NVRを設置してプログラムする必要がなかったため、これだけでも4時間以上の労働時間を節約できました。専任のVerkada担当者とソリューションエンジニアも内部のリクエストに快く対応してくれるため、時間とリソースを節約できています。」
年中無休のテクニカルサポート
Morris氏は、24時間年中無休のサポートチームをいつでも利用できます。電話やチャットで問い合わせをすると、秒単位で応答が返ってきます。また、リクエストの70%はチャットを通じて解決されています。
「Verkadaを選んだのはごく自然なことでした。設置が簡単でサポートレベルも高いため、移行は容易に完了しました。以前のメーカーではこれほど素晴らしいサポートは受けたことがありません。大抵の場合、15~30分間保留にされたあげく、技術的な情報に乏しい定型文が返ってくるだけでした。対照的に、Verkadaはこちらの状況に注意を向けてくれ、メール、チャット、電話を通じて24時間年中無休で親身にサポートしてくれます。」
ゼロタッチの保守
Verkadaは、最大365日間のオンデバイスストレージと無制限のクラウドアーカイブを備え、映像を安全に保管するための様々な保存方法が選べます。最新機能の提供やファームウェアの強化は、追加の作業やコストを必要とせずに、無線を通じて自動で更新されます。「以前は、機器を稼働し続けるために技術的な専門知識が多く求められていました。Verkadaではもうその必要はありません。」
効果的なインシデント対応により、住民、企業、訪問者の安全を向上させる
リアルタイムの侵入監視
「Verkadaを使用すると、公共の安全に関するインシデントをシンプルかつ迅速に検出して対応できます。ここで働いて20年以上経ちますが、これほど監視が楽になったことはありませんでした。」
現在、同市では、Verkadaの統合アラームソリューションを通じて、3つのUL認証および監視協会のファイブダイヤモンド認証を受けた監視ステーションで最高クラスの監視者が担当する、米国拠点のプロ監視サービスを活用しています。例えば、異常な活動が検出され、アラームが発動されたとします。その場合、プロの監視担当者はロサンゼルス市警察(LAPD)に連絡する前にビデオでイベントを迅速に検証します。LAPDでは、ネイティブなカメラ統合を通じて公共の安全への脅威を直接確認して評価することができます。
即時のアラートとビデオ検証
指定した担当者には、SMSやメールでアラートが自動で送られます。そこに記載された直接リンクから、以下に挙げる異常な活動を映像で検証できます。
混雑検出: 喧嘩や抗議活動が発生しているかどうかを把握できます。
システムの健全性: デバイスが改ざんされたりオフラインになったりしたときに検出できます。
要注意人物または要注意車両: 常習犯の逮捕に役立ちます。
モーション検知: 重要なインフラや時間外の制限区域を保護します。
各アラートには、ウェブブラウザまたはモバイルデバイスから映像をすばやく確認できる直接リンクが記載されています。そのため、警備員を常駐させて常時カメラでの監視を行わなくても、主要なインフラストラクチャとその安全性が一日中確保されます。一元管理型のCommandのアラート受信トレイで、主要なイベントをまとめてすばやく確認できます。「アラート受信トレイでは、デバイス全体の活動が簡単かつ正確に把握できる形でまとめられています」とMorris氏は述べています。
わかりやすいカスタム対応フロー
全Verkada製品にわたって特定の活動をアラームトリガーとして設定し、アラームの使用を妨げる障害を軽減できます。ほかの侵入センサー用ハードウェアやアラームパネルは基本不要ですが、Verkadaシステムの範囲を拡大する際は追加することが可能です。一元型のCommandプラットフォームにはドラッグアンドドロップ式の簡単なルールエンジンがあり、ごく短時間でサイト全体のアラーム、トリガー、応答、その他の設定を行えます。
「アラームの設定は簡単かつ直感的で、単純な変更を行うためにサードパーティのウェブサイトを経由する必要がなくなりました。」
次世代のITインフラストラクチャと機能を最新化・構築する
制限のある帯域幅やインフラストラクチャをサポート
Verkadaは、遠隔地や接続が不十分な地域であっても20~50 Kbpsの低帯域幅で「定常状態モード」で動作する、信頼性の高いビデオセキュリティを備えています。Verkadaのデバイスは、従来のネットワークインフラストラクチャのない地域など、どんな導入環境でも拡張できるように設計されており、NVRやDVRを必要としません。1本のPoEケーブルのみでカメラをインターネットに接続できます。このケーブルは3G/LTE/5Gセルラーモデムにも接続でき、バッテリーや太陽光発電などの様々な電源から給電できます。
「CF81-E FisheyeとCD62 Domeの2つのモデルだけで、市内の99%をカバーできることがわかりました。こうしたシンプルさが魅力です。」
パフォーマンスと耐久性を両立
より広い範囲と様々な形状の領域をカバーする必要がある場所には、MultisensorカメラとBulletカメラを導入しています。最も過酷な環境に耐え、昼夜を問わず鮮明な映像を提供できるように設計されたBulletカメラにはすべて、強力なAI分析やナンバープレート認識、混雑傾向などの機能をサポートする次世代プロセッサが搭載されています。
「新しいBulletシリーズの分析性能と画質は前世代に比べて向上しています。例えば、車両検知機能で赤を検索条件にすると、消防車がいつその場所に到着したかを簡単に確認できます。」
強化されたナンバープレート認識アルゴリズムにより、Bulletカメラは3車線の道路を最高時速128 km(80マイル)で走行する車両のナンバープレートを撮影できます。また、調査をシンプルにするため、インテリジェントな検索フィルターでインシデントを絞り込み、無制限のクラウドアーカイブからそのインシデント共有できるようになっています。
AIを活用した20MPのMultisensor
Morris氏は、4方向の録画範囲と鮮明な20MP解像度を備えたVerkadaのCH52-E Multisensorカメラを活用しています。2.5倍の光学ズーム機能を使用して、優れた画質を保ちつつはるかに遠い距離でも映像の主要な細部を把握できていると言います。
「このカメラは多目的に使え、信頼性が高く、低帯域幅環境でも簡単に設置できます。高画質で幅広いエリアをカバーできますし、Commandのソフトウェアはユーザーフレンドリーで使いやすいです。」
今後の展望
また、同氏はプロによる監視付きのアラームを新しいカメラに追加することも検討しており、現在、様々なVerkadaソリューションを試しています。Verkadaの顧客中心のアプローチと継続的なフィードバックループを通じて、同氏は部署の目標に沿って最上級のサービスを拡張し提供することができていると言います。
「Verkadaを利用することで公共の安全を強化できるほか、セキュリティ管理もシンプルになります。スマートなコネクテッドシティという戦略的ビジョンを後押ししてくれる存在です。」
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