シャープ福山レーザー
90% Reduction
in Operating Costs
50% Reduction
in Installation Costs
Hours to Minutes
for Incident Investigations
福山事業所のセキュリティの見直しを進めているシャープ福山レーザー。最新技術を活用して人中心のセキュリティを脱却し、省人化と安全の確保を両立しました。採用しているのが Verkada のソリューションです。映像を分析して効率的に人物の行動や車両の 移動を調査できる追跡機能や、リモートでの施錠、開錠を含む入退室管理、そして、全ての機能、製品ラインを 1 つのプラットフォームで一元管理できる点を評価しました。
お客様の課題
警備会社に委託して行う人中心のセキュリティが機能に比べてコスト高になっていた
人物の行動や車両の通過など、映像の追跡調査は 効率的に行いたい
Verkada選定理由
最新技術を駆使して安全を確保。運用コストも10分の1に削減
人物の特徴や車両ナンバーを使って、映像の 追跡調査を効率的に行える
人が中心のセキュリティ体制を見直し
広島県福山市に本社を構えるシャープ福山レーザー。シャープの半導体事業とレーザー事業を承継して誕生しました。現在も 半導体分野のファウンドリーサービスなどを通じて、製造業のビジネス拡大に貢献しています。
近年、同社では事業所のセキュリティ体制の見直しに取り組んでいます。具体的には、これまでセキュリティ体制は、外部の警備会社にも委託しながら「 人 」を中心に運用してきましたが、 一部を内製に切り替えた上でセキュリティ機器を活用した運用に見直しています。
「警備員は定期的に巡回を行いますが、同じ時間帯に別の場所で起こっていることは把握できないなど、人中心のセキュリティはカバー範囲に限界があります。また、人手不足で警備コストが増加傾向にあるという話も聞きます。新しい技術を駆使してセキュリティの見直しを図り、コスト削減と安全性の強化を目指しました 」と同社の井上氏は言います。
リアルタイムの検知、追跡機能を評価
新しいセキュリティにおいて同社が意識したのが人物や車両の検知や追跡です。「 網羅的にセキュリティカメラを設置し、ト ラブルの報告を受けたら、すぐに映像で確認する。ただし、その時点の映像だけで全てが把握できるとは限りません。必要に応じて人物の行動や車両の移動経路などを追跡調査しなければなりません。それを効率的に行える環境を目指しました 」と井上氏は話します。
そのような考え方のもと、同社は複数のベンダーのソリューションを比較。最終的に Verkada のソリューションの導入を決 めました。「 Verkada のセキュリティカメラは、衣類の色、外見などで人物を検索して、その人物の行動の追跡や、車両のナンバーを自動検出して車両調査、高度な映像分析を簡単に行えます。あらゆる映像を並べて、目視で人物を探し出すというような手間はかかりません。しかも、全ての機器を同じ画面で管理し、検索や分析も複数の映像を横断して行える。まさに私たちが目指した効率的な運用を実現できると感じました 」と井上氏は言います。
既存 LAN を利用して追加工事を最小限に
また、Verkadaのセキュリティカメラは、内蔵ストレージに映像を保管するため、NVR(ネットワークビデオレコーダー)などの設置が不要。クラウド上の管理画面で、映像分析などを行えるが、それは暗号化したサムネイル画像と関連するメタデータによって行 います。このハイブリッドな仕組みにより必要なネットワーク帯 域を削減。「 全ての映像をクラウドにアップするソリューションは ネットワーク負荷の心配があり、NVR が必要なソリューションは 同時に設置や配線工事が必要。一方、Verkada ならネットワーク 負荷も小さく、既存のLAN配線を利用すれば大規模な追加工事の 必要もない。設置コストを半分以下に削減できることが分かり、 そのことも採用の決め手となりました」と井上氏は続けます。
同社は、福山事業所に複数の Verkada のセキュリティカメラを配置。「 Verkada の担当者が広い敷地の隅々まで歩き周って、 人を見る、車両を見る、設備の異変を見るなど、豊富なラインアップから目的に応じた機種の選定までサポートしてくれました」と井上氏は言います。
運用コストを 10 分の 1 に削減
設置したセキュリティカメラだけでなく、同社は入館ゲートも兼ねるインフォメーションセンターに、ドアを解錠するためのアクセスコントローラ、電子キーを読み取るドアリーダーと連携して総務部との直接通話を可能にするインターホンを導入しました。「 権限を付与した電子キーで入室し、必要な手続きを行える省人運用としていますが、万が一に備えてインターホンで会話したり、リモートから開錠したりできるようにしています。室内にはセキュリティカメラがあり、誰が、いつ、どのような手続きをしたかが分かるようになっています」と西田氏は話します。このように同社は Verkada の統合型プラットフォームを活用し、セキュリティの省人化と高度化を推進しました。「内製化後、 委託していた業務の一部は総務部が引き継ぎましたが、管理画面が使いやすいこともあり、負担増加を訴える声はありません 」 ( 西田氏 )。一方、セキュリティにかかっていた運用コストは 10分の1 に削減したといいます。
「また Verkada は個人情報の管理や統制に配慮されていると感じています。例えば管理画面上にある『 プライバシーとセキュ リティのチェックリスト 』の設定項目が非常に分かりやすい。認証方法など、当社のポリシーを反映させやすいとセキュリティ担当者も感心しています 」と井上氏は、プライバシー保護を含む管理画面の機能についても高く評価しています。
今後、同社は社内に残っている工場内のセキュリティカメラや 入退室管理システムなどもタイミングを見ながら Verkada への切り替えを検討し、さらなるセキュリティ管理の効率化や統合管 理のメリットを拡大していく考えです。「 Verkada のラインアップには 、TVOC (総揮発性有機化合物)、CO2、湿度、温度などのセンシングを行える空気質センサーなどもあります。これらも組 み合わせて、セキュリティだけでなく環境管理に役立てたり、映像を生産管理システムのデータと同期させて工場業務に役立てたりすることも検討しています 」と井上氏。Verkada は、様々なソリューションで、同社の挑戦をサポートしていきます。
シャープ福山レーザー株式会社
広島県福山市大門町旭 1 番地