Verkadaでは、製品チームとエンジニアリングチームが、20,000社を超えるお客様のために製品の改善を続けています。2024年2月のローンチイベントでは、画質、ストリーミング、帯域幅管理など、さまざまな面で強化された機能を紹介しました。さらに、以下のようなプラットフォーム全体の改善も発表しました。
配線が困難な場所にも設置できる接続ソリューション、GC31-Eセルラーゲートウェイ
iOSとAndroidで利用可能な、新しいCommandモバイルアプリ
ビデオ監視と訪問者管理のための、AWS GovCloudでホストされるCommandのサービス開始
エンタープライズ規模でのアクセスコントロールを管理する、新しいツール
これらの製品に関するマイルストーンについて詳しくは、以下をご覧ください。
接続
私たちは長年にわたり、離れた場所に導入する際の接続と管理に多くの組織が苦労している様子を見てきました。特に、駐車場、工事現場、遠隔地など、Verkadaデバイスを配置したい場所があっても、インターネットに接続できないため、配置できないというお客様の声をよく耳にします。このような場所へ溝を掘ってイーサネットのケーブルを敷設するとコストが高くなります。さらに、セルラーの配置はつなぎ合わせるのが複雑で、管理も難しくなります。
GC31 セルラーゲートウェイ
当社はこのような課題を解決し、お客様がどこでも簡単にVerkadaデバイスを導入できるようにするため、GC31 セルラーゲートウェイを発表しました。GC31に給電するだけで、最大2台のVerkadaデバイスに電力を供給し、配線が困難な場所でも完全にプラグアンドプレイで接続できます。また、マルチキャリアの冗長性と、Verkadaの24時間年中無休のライブサポートで、世界中で利用できるGC31の無制限データプランも提供しています。GC31は、当社の製品とネイティブに統合され、迅速なセットアップ、リモートトラブルシューティング、データのより効率的な使用を可能にします。
プラットフォームの使いやすさ
私たちは、使いやすい製品を提供できるよう努めています。そのため、直感的な操作性を実現することが、新機能を設計する際の最重要事項となっています。同時に、既存の機能やワークフローを改善するために、常にお客様からの意見を参考にしています。いただいたご意見をもとに改善した、モバイルアプリ、Webとモバイルの両方におけるログイン体験、そしてアラートワークフローの中核となる部分をご紹介いたします。
新しいモバイルアプリ
iOSとAndroidのCommandアプリに、新たなナビゲーションとクリーンな外観が加わりました。ユーザーは、Web版とモバイル版のCommandでより一貫性のある操作ができるようになります。モバイルのユーザーインターフェースが刷新され、外出先でのCommand操作がより簡単になったことにも気付くでしょう。
製品間の切り替えやデバイスの追加がスムーズになったほか、モバイルアプリの人物検索や車両検索といった主要機能に簡単にアクセスできるようになりました。当社のアラーム製品は、Commandモバイルアプリに完全に統合されるようになり、ユーザーはモバイルデバイスから警戒設定/警戒解除やアラームサイトの管理を行うことができます。
Face IDおよびTouch IDでの迅速なログイン
モバイルデバイスまたはWebのどちらを使っていても、Commandへのログインは迅速かつ簡単で安全であるべきです、今回の最新リリースにより、ユーザーはほかの多くのアプリと同様に、指紋認証、顔認証、またはセキュリティキーといったパスキーを使用して、Webとモバイル両方のインターフェースからCommandでの認証とログインができるようになりました。パスキーは安全性が高いだけでなく利便性も高く、特に緊急時にはCommandへの迅速なアクセスが可能になります。
新しいアラート作成フローとデバイスアクション
Commandは、高性能なアラート機能によってセキュリティチームが先手を打つ対応をとれるよう支援します。アラート受信ボックスでは、管理者とアラート受信者がすべての通知を一元的に作成、管理できるようになりました。
私たちは作成プロセスを完全に合理化し、脅威が発生する前にお客様が対応できるよう、より簡単にアラートを設定できるようにしました。さらに、管理者はVerkadaエコシステム内のほかのデバイスをアラートに応答させることが可能になりました。例えば、ライン横断アラートを設定し、アラート発生時にBZ11 ホーンスピーカーから事前録音されたメッセージが自動で再生されるようにすることで、侵入者を抑止すできます。
調査と対応のための主要な機能
何らかの問題が発生した場合には、潜在的な脅威を特定し、リアルタイムで対応できるツールが必要です。前四半期には、問題が発生した後にデジタル証拠を管理し、報告とフォローアップを迅速に行えるようにする「インシデント管理」を導入しました。今期は、リアルタイム調査およびアラート機能への投資を倍増しました。
今回の最新リリースでは、新たなアラートタイプを2種類導入し、登録人物(POI)の特定を支援する機能を追加したほか、新機能の「ショートカット」では、複数のカメラを連係させて被写体をリアルタイムで追跡できます。
滞留とライン横断を知らせる新たなアラート
ライン横断アラートでは、人や車両がデジタル的に設定した線を特定の方向に横切った場合に、アラートを作動させることが可能です。これは、フェンスを越えるなどの不法侵入を監視する場合に便利です。さらに、人または車両が指定された場所に長時間とどまった場合に作動する、時間を基準とした滞留アラートも設定できるようになりました。
リアルタイムの登録人物(POI)検出と要注意ナンバープレート(LPOI)の連携
Verkadaではすでに高性能なPOIアラート機能が利用可能で、POIが敷地内に侵入した場合、数秒以内にメールやテキストメッセージでユーザーに通知できます。ただし、多くの場合、ユーザーはライブカメラフィードでPOIの通知を受けることを望んでいます。リアルタイムPOI検出では、カメラがPOIを捉えると0.5秒以内に特定してハイライトされるため、より迅速な対応が可能になります。
また、登録人物(POI)と要注意ナンバープレート(LPOI)を関連付ける機能も追加しました。これで、LPOIアラートを受信すると、関連するPOIが自動的に表示され、施設内で撮影された該当者の映像すべてを簡単に引き出せます。
ショートカットで複数のカメラを使って被写体を追跡
ライブ調査では、建物内を移動する被写体を追跡するのは困難な場合もあります。例えば、次に切り替えるカメラを正確に把握していないと、リアルタイムで被写体を追跡し続けることはできません。Commandのライブフィードの設定によっては、切り替え先がすぐにわからないこともあるでしょう。
この作業を簡単にするために、ショートカットを開発しました。カメラフィードの上に重なって表示されるアイコンを使って、クリック1つで近くのカメラにアクセスできるようになりました。ショートカットは簡単に設定できます。切り替え先のカメラをスムーズに選んで、人や車両をリアルタイムで追跡できるようになります。
政府機関グレードのソリューション
FIPS 140-2規格への準拠や、クラウドホスティングとデータ処理に関する厳格なセキュリティ管理など、多くの政府機関がテクノロジーソリューションに関して高度なセキュリティ要件を設けています。
本日、AWS GovCloudでホストされるVerkada Commandを発表いたします。当初は、FIPS認証済みカメラの4つの新モデルによるビデオセキュリティと、訪問者管理ソリューションであるVerkada Guestの2つの製品ラインをサポートします。これは、政府機関のお客様向けに最も強固で安全なソリューションを提供するという、当社の取り組みにおける重要なマイルストーンとなります。今後数か月のうちに、当社のすべてのカメラ製品ラインでFIPS検証済みカメラの追加リリースを予定しており、政府機関の要件に対応するため、追加の認証取得に取り組んでいます。
エンタープライズ規模のドアセキュリティに対応
Verkadaのアクセスコントロール製品は、現在6,000以上の組織の安全を確保し、1日あたり250万件を超えるロック解除を実行しています。当社の顧客基盤には、何千もの大規模な公共機関や商業団体が含まれており、私たちは、必要とされる可視性、拡張性、および制御機能を提供するドアセキュリティソリューションを構築することに集中的に取り組んでいます。
大規模なインターホン管理
大学や病院のような大規模な組織では、何十台、何百台ものインターホンからの通話を1つの場所(統合セキュリティオペレーションセンターなど)に転送する必要があります。最新リリースでは、受信者はCommandでインターホン通話を同時に表示、受信できるようになりました。また、共有通話リストとSIPの一括登録により、大規模なインターホンのセットアップと設定が容易になりました。これにより、ユーザーはデバイス間の通話ルーティングを管理し、多数のインターホンを同時に設定できます。
大規模なドア管理
今回のリリースには、大規模で複雑な導入のためのアクセスコントロールポリシーや管理、アラート機能も含まれています。新しいドアアクセスレポートにより、管理者は誰がどのドアへどのようにアクセスできるかを迅速に把握できます。また、アンチパスバックのバッジ機能もリリースします。管理者は、ユーザーが出口ドアでバッジアウトをしないまま、設定されたエリアに連続して2回アクセスするのを防げるようになりました。最後に、ダブルバッジをご紹介します。この機能では、利用者が読み取り機に認証情報を2回タップするだけで、ドアのスケジュールをロック解除とアクセスコントロールの間で切り替えられるようになります。
今後の予定
今後数か月の間に、これらすべての分野で機能を拡張し、プラットフォームのほかの部分への投資を継続することを目指しています。ハードウェアの出荷日は製品によって異なりますが、この記事で紹介したソフトウェア機能はすべて2月22日に既存のお客様に提供を開始する予定です。これらの機能の詳細や実際の動作をご覧になりたい場合は、こちらのブログ記事をご覧いただくか、2月のローンチイベントをご視聴ください。