Verkadaの人物ページには、カメラフリート全体で検出されたすべての人物の目撃情報がまとめられています。[1]このページには、すべての「要注意人物」も統合されています。要注意人物は、犯罪者である疑いのある人物、VIP顧客、サプライヤーやベンダー、既知の犯罪者など、特に注意を払う必要がある人物です。可視性を高め、分析を行い、先を見越したインサイトを得るために、オーガナイゼーションはそれらの人物の情報をアクティブに保存します。[2]このたび、オーガナイゼーションは要注意人物をカスタマイズ可能な人物リストに整理・分類できるようになりました。また、オーガナイゼーション管理者は、それぞれのリストの閲覧および管理権限を特定のユーザーやチームに付与できます。こうすることで、アクセス権限を持たないユーザーが人物リストを閲覧・編集することを防止できます。
人物リストは、プライバシーに配慮しながら、安全かつ効率的に要注意人物を分類する手段です。いくつかの例から、オーガナイゼーションが要注意人物リストを使用して効果的に対象者に対応する方法を見てみましょう。
下の図1と図2は、企業がそれぞれに異なる運用要件とセキュリティ要件を満たすため3種類の人物リストを作成し、権限を持つユーザーだけが割り当てられた人物リストにアクセスできるようにする方法を示しています。この例では、「元ニューヨークシティオフィス従業員」、「元フェニックスオフィス従業員」、「重要顧客」という人物リストが存在します。これら3つの人物リスト上の要注意人物の閲覧・管理権限を、ニューヨークシティセキュリティチーム、フェニックスセキュリティチーム、職場チームにそれぞれ委任できるかもしれません。それらのチームが、アクセス権のない人物リストの要注意人物の閲覧や管理を行うことはできません。

図1: 企業は、セキュリティと運用の両面を考え、複数の人物リストを作成する場合があります。

図2: 管理者はその後、オーガナイゼーション内の様々なユーザーに特定の人物リストへのアクセス権を割り当てることができます。
下の図3と図4に示すような大手小売業者では、運営とセキュリティ両方のニーズに対応するために、要注意人物を「既知の業者」、「VIP顧客」、「内部窃盗犯の疑い」に分類するかもしれません。この小売業者のオーガナイゼーション管理者は、在庫管理を担当する従業員には「既知の業者」人物リストの閲覧のみの権限を、専門のコンシェルジュサービスを担当する従業員に「VIP顧客」人物リストの閲覧のみの権限を付与し、特定のセキュリティチームのみには「内部窃盗犯の疑い」人物リストの閲覧および管理権限を付与するかもしれません。こうして、各チームがそれぞれの職務と認証情報の範囲の中で運営されるようにできます。

図3: 小売業者は、運営およびセキュリティの様々な要件に対応するためにも、複数の人物リストを作成するかもしれません。

図4: オーガナイゼーションは、様々な人物リストへのアクセス権を、個人に加えて特定のチーム(ユーザーのグループ)に割り当てることもできます。このケースでは、管理者が「社内窃盗犯の疑い」人物リストへのアクセス権を「セキュリティチームメンバー」グループのみに割り当てています。
人物リストの作成方法や、異なる閲覧・管理権限の割り当て方法などについては、ユーザーガイドおよびよくある質問を参照してください。
提供状況
2025年5月15日に、すべてのオーガナイゼーションにおいて、Commandの人物ページに人物リストが表示されます。
オーガナイゼーションで人物リストを使用するメリットに関する個別デモについては、Verkada営業担当者にお問い合わせいただくか、[email protected]までメールにてご連絡ください。
脚注
[1]人物ページを使用して人物リストの作成、要注意人物の保存、人物属性検索を使用した調査を行うには、オーガナイゼーションの管理者がそのオーガナイゼーションでの人物分析機能を有効にする必要があります。人物分析を有効にする方法については、こちらを参照してください。
[2]要注意人物の情報を保存できるのは、オーガナイゼーション内で適切な権限を持つユーザーのみです。人物の写真をアップロードするか、既存のカメラ映像から顔を選択することで、要注意人物として保存できます。要注意人物が保存されると、認証されたユーザーが要注意人物の出現すべてを確認できるようになり、早めに対応するため要注意人物がカメラに映った時点でアラート通知を送信するように設定できます。要注意人物の通知の詳細については、こちらを参照してください。