別府市公営事業局は、広大な敷地に対応しながら別府競輪場のセキュリティを高めるため、Verkada のカメラを導入しました。人物の服装などを手がかりに目的の映像をすぐに探し出せるようになり、トラブル対応力を強化した上、報告書作成の負担が大幅に軽減。限られた人員で安全・安心を守り、競輪のファン拡大につなげています。
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お客様の課題
限られた人員で、広大な競輪場の安全・安心をいかに守るか
既存のカメラは画質が粗い上、映像を探すのも人手で時間を要していた
導入の成果
映像を迅速かつ正確に検索可能。トラブル対応力の向上と報告書作成の負担を軽減
遠隔からの映像へのアクセス性を活かした冬期のバンク管理など、施設管理への応用も検討中
安全・安心に楽しめる競輪場のために
日本の公営競技の1つである競輪。大分県にある別府競輪場は、全国に40以上ある競輪場の1つです。大分県別府市公営事業局が施設を所有し、競技を主催しています。
近年、競輪は実際に来場して車券を購入するファンだけでなく、インターネットを通じて車券を購入するファンが増えています。そうした中、同競輪場は、有名アスリートを招いてトークイベントを開催したり、施行者として日本で初めて独自の投票サービスを開始し、専用アプリもリリースしたりするなど、オフラインとオンラインの双方でファンの獲得に取り組んでいます。その取り組みは、家族で競輪場に遊びに来る来場者が増えるなど、ファンの裾野拡大にもつながっています。
そのような前向きな変化を受け、同競輪場は競輪場をより安全・安心に楽しめる場にするためのセキュリティの強化に努めています。「1000台分の駐車場、正門、車券売り場、食堂、そしてバンク周辺と競輪場は非常に広大です。別府市の職員が警備を担当していることもあり、限られた人員で、いかに広大な敷地をカバーするかがポイントです」と別府市公営事業局の大石 宗徳氏は話します。
大きなレースの開催期間ともなると延べ数千人規模の来場者が訪れます。レースに熱中してつまずいてしまったり、熱くなった来場者同士がぶつかってしまったり、トラブルが発生することもあります。既に述べたとおり警備職員は限られており、トラブルのすべてを実際に目で確認し、対処することは現実的ではありません。そこで、同競輪場は以前から約50台のカメラを競輪場の随所に設置してきました。
しかし、既存のカメラは設置から年数が経過していたこともあり画質が粗く、トラブルの詳細を確認できないことが多かった上、目的の映像を探す際も映像を端から端まで目で見ながら、人手で特定する必要があり、手間と時間を要していました。「段階的に追加してきたため、サーバーで集中管理しているカメラもあればスタンドアロンで運用しているものもあり、スタンドアロンのカメラの映像を確認するには、現地に行って記録メディアを取り外してくる必要があるなど、さらに多くの手間がかかっていました。確認したい事柄に対して “どのカメラの映像を確認すべき”といった勘もベテランと若手では差があり、映像チェック、トラブル調査のスキルも属人化していました」と大石氏は話します。
国内の Verkada ユーザーを訪問して使い勝手などを確認
既存カメラのNVR(ネットワークビデオレコーダー)の内蔵ハードディスクが製造中止となったことをきっかけに、同競輪場は本格的にカメラのリプレースに着手。複数のメーカーを比較し、最終的にVerkadaのカメラを採用しました。
まず評価したのが、カメラ本体の保証期間が基本的に10年以上であること、空気質センサー、インターフォン、入退室リーダー、ウォークスルー認証などの複合管理に対応していること、管理サーバーやNVRの構築・運用が不要なクラウドサービスであることです。「ハードディスクの製造中止が大きなきっかけになったように、新システムでは、オンプレミスの機器の故障や保守に振り回されるのは避けたいと考えました。また、どこにいてもリモートでクラウドにアクセスし、映像を確認できる点も評価しました」と大石氏は話します。
クラウド型の採用にあたっては、セキュリティ面での精査が必要でしたが、管理プラットフォームは第三者による監査を受けISO27001、ISO27017 などの認証を取得していること、さらにVerkadaはカメラからクラウドへの通信はもちろん、保存される映像も暗号化される上、ログインも多要素認証が標準で備わっており、アクセス管理も可能なため安全と判断しました。
さらにVerkadaを通じて既存ユーザーを訪問し、実際の運用を見学できたことも採用を後押ししました。「共通点の多い野球場のお客様を紹介いただきました。実際に利用している場で、直感的に扱える管理画面の操作性、遠くの対象も鮮明に映すことができる画質の高さを確認でき “これなら大丈夫” という手応えを得ました」と大石氏は言います。

ー服装などの特徴から目的の人物を迅速に検索できる
落とし物をすぐに持ち主に返すことができた
別府競輪場は、ラインナップから目的に応じた最適なものを選定しVerkadaカメラを導入。小動物の侵入などをすぐに検知したいバンク、車種やナンバーも把握したい駐車場など、より細部までを確認したい場所は、広角360°のパン、220°のチルト、高倍率の光学ズームが行えるPTZカメラを採用しています。
導入成果はすぐに表れました。ある来場者が財布を落とすトラブルが発生した際、服装をたよりに映像を絞り込んでその日の行動を追跡し、財布を落とす瞬間を特定。短時間で無事に財布を持ち主に返すことができました。
この高度な検索機能は、報告書作成の負担も大きく削減しています。トラブルが起きた際は、映像を添付して報告書を作成するルールですが、旧環境では映像特定に多くの時間を割いていました。現在は不要な部分は飛ばし、人が映っている部分だけをチェックしたり、ある人物だけに映像を絞り込んだりしながら、必要な映像をすぐに特定し、必要に応じてボカシ機能による画像処理を行って報告書に貼り付けることができます。「映像は細部までくっきり映っているため、操作に精通していない職員でも目的の映像をすぐに探し出せます。以前と比べてトラブル対応も報告書作成業務の負担も確実に軽くなっています」と大石氏は話します。
他にも、過去に繰り返しトラブルを起こした人物を登録し、来場時にはアラートが届くようにするなど、Verkadaの機能を駆使して競輪場の安全性を高めています。「また、システムの最新機能が順次リリースされ、システム自体も自動でアップデートされるのもメリット。検知の精度があがったり、高度な機能が追加されたりすれば、さらに安全性の強化につながると期待しています」と大石氏は言います。
今後は、冬期の夜間や早朝にバンクが凍結していないかをリモートで確認するなど、施設管理にもVerkadaのカメラを役立てることを検討しています。
別府競輪場が取り組む、競輪ファンの拡大には、安全・安心に競技を楽しめる競輪場が不可欠です。そのインフラをVerkadaのカメラがサポートしています。
別府市公営事業局(別府競輪場)
所 在 地: 大分県別府市亀川東町1番36号
ホームページ: https://beppu-keirin.net/