千葉ロッテマリーンズ
30,000
occupancy stadium
28x
optical zoom
360°
panoramic view with the PTZ
千葉ロッテマリーンズは、Verkada のセキュリティカメラを活用し、本拠地である ZOZO マリンスタジアムの警備を強化しました。数百メートル先で起こっているトラブルを正確に把握し、適切に対処したり、スタジアム外にいる要注意人物を侵入させる前に発見したりする体制を整えています。また、新イベントの様子を映像で確認するなど、警備以外の目的でも Verkada のセキュリティカメラが活躍しています。
お客様の課題
カメラをズームしても映像が粗く、遠くのスタンドで起こったトラブルの詳細が把握できない
要注意人物はスタジアムへの侵入そのものを防ぎたいが、人の目だけでは限界がある
導入の成果
100 メートル先の人の表情などまで鮮明に確認可能。迅速にトラブルを把握し、適切に対処
360 度のパノラマビューで広範な範囲をカバー。スタジアム周辺にいる要注意人物の存在を早期に把握
スタンドで起こったトラブルを素早く確実に把握したい
日本のプロ野球球団である千葉ロッテマリーンズ。地元の千葉市を中心に多くのファンを持つパシフィック・リーグの人気球団です。
リーグ優勝 5 回、日本シリーズ優勝 4 回を誇る、千葉ロッテマ リーンズの活躍の舞台となっているのが幕張海浜公園内にある ZOZO マリンスタジアムです。スタジアムの所有者は千葉市で、 千葉ロッテマリーンズが千葉市から管理を委託されています。
管理業務は多岐にわたりますが、設備管理も重要な業務です。プロ野球の試合を、より楽しく演出し、安全・安心に興業するための設備を整え、日々メンテナンスを行っています。その設備の 1 つがセキュリティカメラです。
「試合中は、スタジアムの各所に警備員を配備し、その警備員と司令室が連携しながら、不審な人物がいないか、もめ事は起こっていないか、盗難、盗撮のような悪質な行為の兆候はないか、常に目を光らせ、見つけた場合は即座に対応します。ただ、スタジアムは広大な上、試合時には最大 3 万人近いお客様が来場します。すべてを人の目で行うのは現実的ではありません。私たちの目の代わりになるセキュリティカメラは必要不可欠です」と同社の内藤 勇武氏は話します。
しかし、既存のセキュリティカメラは、設置から時間が経っていることもあり、さまざまな課題が目立つようになっていました。 まず課題だったのが映像の品質です。警備員からトラブルや、その兆候に関する連絡を受けると、司令室はセキュリティカメラの映像で何が起こっているのかを確認し、対処を指示します。「カメラから離れている場所の場合は、ズームして状況の確認を試みるのですが映像が粗く、正確に把握することが困難でした」と内藤氏は話します。
また、映像を確認できる場所の制限も課題でした。
既存のセキュリティカメラは、同軸ケーブルで映像を伝送する従来型の機器であるため、球場内の事務所や警備室でしか映像を確認することができなかったのです。「 ZOZOマリンスタジアムは、東京湾から吹き込む強風で有名ですが、たとえば、その強風で設備がダメージを受けたりしていないか、セキュリティカメラは設備監視の役割も担っています。休日や深夜などに設備の状況を確認したくても、そのためには球場に来なければならない。自宅など、離れた場所でも映像を確認したいと考えていました 」(内藤氏)。
管理ソフトや分析機能の使い勝手の良さを評価
そこで同社は、最新のセキュリティカメラを追加し、体制を強化することを計画。複数のベンダーの製品を検討し、 Verkada のセキュリティカメラを導入しました。
まず PC やスマートフォンで、いつでも、どこでも映像を確認できるクラウド型であることを評価。その上で「目的の人物や車両を検索するなど、映像の分析を簡単に行える点を評価しました」と内藤氏は言います。
また、Verkada の導入支援も評価しています。
Verkada のセキュリティカメラは、幅広い範囲を見たい、遠くまで見たいなど、用途に応じて幅広い製品ラインアップが用意されています。「担当者が、どの場所で、どのような目的で利用したいのかをヒアリングし、ラインアップの中から、それに合う候補を提案してくれました。その上で実機の映像を 1 つずつ確認し、機種とスペック、設置場所を決め、最終的に3 種類のセキュリティカメラを導入しました」と内藤氏は話します。
それぞれの用途にあった最適なカメラ機種を選択
現在、同社は大きく 3つの用途で Verkada のセキュリティカメラを利用しています。
1 つ目は、スタジアム外のセキュリティ対策です。過去に深刻なトラブルを起こしたことがある人物、行動が不審な要注意人物などをスタジアムに入れないようにするのが目的です。抜け漏れなくセキュリティ網を張るために 360 度のパノラマビューで広範な範囲をカバーするフィッシュアイ( 魚眼 )モデルの CF81-E を採用しています。
2 つ目は、スタジアム内のセキュリティ対策です。トラブル発生時に何が起こっているのかを正確に把握し、 迅速かつ適切に対処することを重視し、28倍の光学ズームで 100 メートル先の人の表情などまで鮮明に確認できるパンチルトズームカメラ CP52-E を導入しました。「警備部門のメンバーからは『ズームしても映像が粗くならず、起こっていることを正確に把握し、適切に対処できる 』『 人手不足で警備員を簡単には増強できない中でセキュリティレベルを強化できた』と高く評価されています。設備の安全管理についても、いつでも、どこでも映像を確認できるようになり、安心感が高まりました 」と内藤氏は言います。
3 つ目は、職員が通る通路のセキュリティ対策です。防犯が主目的となるため、後に追跡調査がしやすいよう映像分析に特徴があるドーム型カメラ CD42 を採用。通路の交差点などを選び、少ない台数で効果的にセキュリティレベルを高める工夫を行っています。
「導入後、あらためて感じているのが管理ソフトや映像分析機能の使い勝手の良さです。たとえば、不審な人物の報告があった際、以前は多くの映像を目で確認しながら、その人物を探し出さなければなりませんでしたが、現在は服装や性別などで検索をかけて映像を絞り込むことができます。最近のアップデートで追加された、人が歩いた道筋を可視化する機能も、今後応用できそうです。また映像の切り分けや管理権限を付与されていないメンバーへの共有も簡単。新しいイベントを企画した際、お客様の様子を確認する目的で Verkada コマンドのアーカイブ機能を利用して映像の一部を切り出し、リンクを張って企画部門に共有しました。以前のように別のソフトで編集し、USB メモリなどで手渡す手間はありません 」と内藤氏は言います。
他にもPoE(Power over Ethernet)給電に対応しており電源を気にせずに設置できるなど、Verkada のセキュリティカメラは、さまざまなメリットを同社にもたらしています。「映像分析機能や管理画面の使いやすさを評価し、入退室管理も Verkada のソリューションで強化してはどうかと考えていま す。今回導入したセキュリティカメラと一元管理できれば効率的ですし、映像分析機能は、共連れのような入退室時の不正の追跡に役立ちそうです」と内藤氏は、Verkada への期待を述べました。
株式会社千葉ロッテマリーンズ
所 在 地: 千葉県千葉市美浜区美浜1 ホームページ: https://www.marines.co.jp/