オンプレミスのビデオセキュリティソリューションは、リモートで安全にアクセスすることが困難です。一方、クラウド監視システムを採用している多くの組織では、全カメラが一斉にクラウドに映像をストリーミングすることで、ネットワークが対応できる容量以上の帯域幅を消費し、拡張コストが高くつくか、拡張が不可能になるという問題が生じています。Verkadaのハイブリッドクラウドカメラアーキテクチャはこのギャップを埋め、両方の長所を引き出すものです。
ハイブリッドクラウドアーキテクチャでクラウドベースの監視に変革を
Verkadaでは、帯域幅を圧迫せずにクラウドのメリットを最大限に活かすため、他社とは異なるアプローチを採用しました。ほとんどのクラウドビデオセキュリティソリューションとは違い、Verkadaのカメラはデバイス自体にビデオを最大30~365日間連続保存するように設計されています。そのため、ビデオは、許可されたユーザーがライブビデオまたは録画ビデオを要求した場合にのみストリーミングされます。
帯域幅の制限を考慮しながらも組織に最高のユーザーエクスペリエンスを提供するために、Verkadaチームはカメラの「定常状態」で動作するインターフェースを構築しました。Verkadaのカメラはこの定常状態のまま、カメラ1台あたり20 kbps以下のアップリンク帯域幅を使用して、暗号化されたサムネイル画像や分析情報といった関連メタデータで構成される一定量のメタデータストリームを約20秒に1回ペースでクラウドに送信しています。
![SteadyState](http://images.ctfassets.net/9mz5xx7mqy8x/1tW5GL4pLYYVLVlWBrvrHz/45106a913aa2428ec1ea58c5d80c6ba2/SteadyState.png)
平均すると1台あたり1~2 mbpsでストリーミングする従来のクラウドカメラとは対照的に、Verkadaのカメラは1台あたり20 kbpsの帯域幅で動作します。つまり、100台以上のカメラを同一ネットワークにつないでも、帯域幅は合計で2 mbpsほどに収まるのです。
各カメラからは定常状態でサムネイル画像がアップロードされ、これを基に履歴タイムラインビューが作成されます。このため何時間にもわたる履歴ビデオを取得しなくても、時間/日付を基準にした検索やモーションを基準にしたインデックス作成など、多数の便利な機能が利用できるようになります。ユーザーはライブフィードをストリーミングするか、任意のカメラで記録された映像を閲覧するかを選択できます。このインターフェースによって、インシデント解決のために必要となる連続ビデオのストリーミング量が大幅に削減されます。
![Moveit](http://images.ctfassets.net/9mz5xx7mqy8x/311TLXDMxdU9pktTCubN1r/ef198706697d43fbdca1bb9c3e797216/Moveit.gif)
例1: ヒートマップとプレビュー
![Streamit2](http://images.ctfassets.net/9mz5xx7mqy8x/7d1NS0tTSYQpT9PBUpfogz/235d712ae529ae64184e76f8c0bb61f6/Streamit2.gif)
例2: モーショングリッド検索
以下のグラフは、ユーザーがカメラにリモート接続して標準画質(720p)で映像を閲覧した際、アップリンク帯域幅が閲覧中に約300 kbpsに増加する例を示しています。
![SD-300-KBPS.png](http://images.ctfassets.net/9mz5xx7mqy8x/1TL4JwiRtx8Rt0YZzcn6KC/6e464dcdec262497dfbb4890d18a4834/SD-300-KBPS.png)
また、以下のもう1つのシナリオでは、別のユーザーがカメラにリモート接続して、カメラのフル解像度で高画質の映像を閲覧した際に、閲覧した時間帯の帯域幅が増加する様子が示されています(アップロード帯域幅が約1 Mbpsに増加)。ユーザーが閲覧を停止するたびに、帯域幅の使用量は定常状態に戻ります。
![HD-Comparison-1-Viewer.png](http://images.ctfassets.net/9mz5xx7mqy8x/3LLHeFpwVZGcuJOqPn6vpQ/e658a6db509225acc4108cd2857aefd5/HD-Comparison-1-Viewer.png)
多重化
複数のユーザーが同時にカメラにアクセスしている場合、ストリーミングビデオで消費されるアップロード帯域幅の量が大きな問題になることがあります。ユーザーごとの接続が必要なNVR/DVRベースのソリューションとは違って、Verkadaはクラウドサービスでライブビデオストリームを多重化します。その結果、個々のカメラのアップリンク帯域幅の消費量を増やすことなく、ユーザーは人数に関わらず同じライブストリームを閲覧できます。リモートでアクセスすると、ビデオはクラウドを経由してキャッシュされ、取得と再生にかかる時間を短縮できます。これで、ローカルエリアネットワークへの負荷が軽減されます。
![Unlimited](http://images.ctfassets.net/9mz5xx7mqy8x/2Y6Mqo6LNorjWLrhAT9F1g/898aded99d1e66c345e281a337dcf886/Unlimited.png)
クラウドでの多重化により、ユーザーは人数に関わらずチャネル1つ分のアップリンク帯域幅を利用して映像を閲覧できるようになります。
ローカルでの視聴 Verkadaカメラと同一のローカルエリアネットワーク上で権限を持つユーザーは、ローカルストリームを利用できます。ローカルストリーミングには、定常状態以上の帯域負荷が発生しないこと、および遅延が少ないことという2つの大きな利点があります。
![UnlimitedSteadyState.png](http://images.ctfassets.net/9mz5xx7mqy8x/3G2dnrjsI2D0gsIkEiKEEm/b79a5149bf98bd4555f918d0462fd1e5/UnlimitedSteadyState.png)
現代の企業に向けた高度なビデオセキュリティ
どんな規模の環境でも、Verkadaのハイブリッドクラウドアーキテクチャで帯域幅の制限を回避できるようになり、ようやくクラウドビデオセキュリティソリューションの利点が最大限に活かせるようになりました。ユマユニオン高校学区では、900台を超えるVerkadaカメラをキャンパスに導入して以来、ネットワーク帯域幅とストレージ要件が大幅に削減されたといいます。また、パーカーズバーグ市では、LTE接続で動作するモバイルクレードルポイントに100台を超えるカメラを設置しています。
Verkadaは、世界で最も帯域幅への負荷が少ないカメラをより多くのお客様にお使いいただくことに大きな意気込みを感じております。カメラを試したい方は、無料トライアルをお申し込みください。また、さらに改善すべき点があれば是非ご意見をお聞かせください。